また、新規の新型コロナ感染者のうち、第7波で猛威を振るったオミクロン株「BA・5」が減る一方、オミクロン株の新系統が増えてきているという。そのなかでも、米国ニューヨーク市などで爆発的に感染が広がっている「BQ.1.1」は、免疫をすり抜ける性質が強いといい、感染拡大が懸念されている。

 政府のコロナ対策分科会の動きについて、政治部記者が話す。

「分科会はあまり機能していません。人流がそこまで変わらないまま、第6、7波がなぜ落ち着いたのか。その原因の調査が行われず、簡単に言えば『気をつけましょう』の注意喚起のみ。永田町でも分科会の不信感が高まる一方です。対応策が求められます」

 前出の田中医師が話す。

「第8波は悪化する人がさらに増えていくのではないでしょうか。オミクロン株対応のワクチン接種率は、かなり低いです。3回目の接種率も7割を超えていません。まずは3回以上はワクチンを打ってほしいです。病院でも病床数が足りないほか、人員不足が懸念され、定年退職したOBにまで手伝いの声がかかるほどです。自宅でも療養できるよう、いかに症状を軽減できるかがポイントなので、一度感染したからとワクチンを受けるのを止めることがないようお願いしたいです」

 田中医師らが忙しくならない状況が望ましいのだが。

(板垣聡旨)

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