肺がんの薬物療法では飲み薬も多く使われる。副作用の状況を把握し、薬物療法について患者が学ばなければならないこともあるため、最初の数日は入院しておこなうのが一般的だという。その後は外来治療が可能なので、体調を考慮すれば仕事も続けられる。
最後に肺がんの薬物療法を受けるにあたって、樋田医師はこうアドバイスする。
「治療の内容については、納得がいくまで主治医に聞くことが大事。副作用も患者さん自身でなければわからないこともあり、“先生にお任せ”はよくありません。あとはストレスをためないこと。病気や治療に関する不安は、医師や看護師、心理士などに遠慮なく話されたほうがいいと思います」
(文・山内リカ)
【取材した医師】
中部国際医療センター呼吸器内科部長肺がん治療センター長 樋田豊明医師