一方の安田は愛知大学の二部リーグ出身ながら抜群の長打力が評価されて正木と同じ2位で楽天に入団。1年目はわずか5試合の出場にとどまったが、3月には早くもプロ初本塁打を放ち、その長打力を見せつけている。ともに守備面には課題が残るものの、チームにとって待望の若手大砲候補だけに今年はさらに出場機会を増やしたいところだ。

 強打者タイプの打者は育成が最も難しいと言われているが、冒頭でも触れたように若くしてモノになった時のリターンは非常に大きいものである。チームの将来のためにも、今年はここで挙げた選手たちが大きく飛躍してくれることを期待したい。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文 1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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