■鳥栖「C」

 毎オフ、主力を引き抜かれながらも優れた育成力と川井健太監督の手腕によって魅力的なサッカーを展開してきた。

 今オフも退団者は多い。ジエゴ、小泉慶、福井太智に加え、レンタル組の宮代大聖、垣田裕暉もチームを離れた。これだけ見ると大きな戦力ダウンになるが、岩崎悠人の完全移籍移行に成功したのは朗報で、正確なパスワークと高い守備力でJ2屈指のボランチとして評価の高かった河原創(←本)、昨季J2で11得点を奪った富樫敬真(←仙台)を獲得。そして、圧倒的なスピードで“ネクスト前田大然”とも呼ばれる19歳のワンダーボーイFW横山歩夢(←松本山雅)の獲得に成功した。4年後のW杯出場も期待される横山が、J1舞台でどのようなパフォーマンスを見せるのか。鳥栖サポーター以外からも注目を集めている。

 その他、FW藤原悠汰(←山形)がレンタル復帰し、DF山崎浩介(←山形)は右CBのレギュラー候補。昨季は山形でプレーし、完全移籍で獲得したドリブラー・樺山諒乃介(←横浜FM)も楽しみな存在だ。新人も6人が加入し、DF平瀬大(←早稲田大)、FW河波櫻士(←関東学院大)の大学生2人に、優秀なアカデミーからMF坂井駿也(←鳥栖U-18)、MF楢原慶輝(←鳥栖U-18)、DF大里皇馬(←鳥栖U-18)、DF竹内諒太郎(←鳥栖U-18)の4人が昇格。現時点で計17人の選手が新加入となっている。

 退団者の名前と未知数な新戦力を考えるとそれほど高い評価は与えられないが、「去年よりマシ」であることは確か。楽しみな逸材は多い。限りなく「B」に近い「C」評価としたい。

(文・三和直樹)

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