人的補償で巨人から広島に移籍した一岡竜司
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 このオフは現役ドラフトが初めて行われ、フリーエージェント(以下FA)でも近藤健介(日本ハムソフトバンク)などが激しい争奪戦となるなど、移籍市場が久しぶりに活発だった印象を受ける。そんな中で意外に戦力となりそうなのがFAの人的補償で移籍した選手たちだ。近藤の人的補償では田中正義、森友哉(西武オリックス)の人的補償では張奕がそれぞれ移籍することとなったが、いずれもポテンシャルの高さが魅力の大型投手だけに、この移籍をきっかけに大きく飛躍する可能性もありそうだ。そこで今回は過去に人的補償で移籍した選手について、活躍度からベスト5を選んでみたいと思う。

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5位:酒居知史(楽天→ロッテ)

 美馬学の人的補償で2019年オフに楽天へ移籍。移籍前年も54試合に登板しながら防御率は4点台だったものの、2020年は46試合に登板して3勝、12ホールド、防御率3.65、2021年は54試合に登板して4勝、3セーブ、28ホールド、防御率2.28と見事な成績を残して期待に応えて見せた。ちなみに2021年の28ホールドはチームトップの数字である。昨年は太ももの故障で出遅れ、移籍後最低となる1勝、1ホールドに終わったが、それでも34試合に登板しているのは立派だ。今年もブルペンを支える1人として期待がかかる。

4位:小野郁(楽天→ロッテ)

 5位の酒居と入れ替わる形で2019年オフに鈴木大地の人的補償でロッテへ移籍。楽天時代は5年間で39試合の登板にとどまっていたが、移籍1年目にいきなりその5年分を上回る40試合に登板して頭角を現すと、その後も成績を伸ばし、昨年は44試合に登板して18ホールド、防御率1.99という見事な成績を残した。コンスタントに150キロ台中盤をマークするスピードは大きな魅力で、今年もセットアッパーとして期待は大きい。ここまでの3年間の成績は酒居と甲乙つけがたいが、まだまだ若く、今後も成績を伸ばす可能性を考えて4位とした。

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