合格者の人数は、実績のある高校へ各年2月に調査した当時の判明分などをもとに作成。上位校を掲載した。非公表や未集計の場合もあり、掲載した人数よりも合格者が多いことがある。付属校は除いた。協力/大学通信、【公】=公立高校、【私】=私立高校、【国】【私】【公】=公立、私立、国立の中高一貫校
合格者の人数は、実績のある高校へ各年2月に調査した当時の判明分などをもとに作成。上位校を掲載した。非公表や未集計の場合もあり、掲載した人数よりも合格者が多いことがある。付属校は除いた。協力/大学通信、【公】=公立高校、【私】=私立高校、【国】【私】【公】=公立、私立、国立の中高一貫校
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中高一貫の県立広島「ことば科」では中3生で英語での学級対抗ディベートマッチを実施。自分の考えを筋道立てて相手に伝える方法を学ぶ(写真:県立広島中学校提供)
中高一貫の県立広島「ことば科」では中3生で英語での学級対抗ディベートマッチを実施。自分の考えを筋道立てて相手に伝える方法を学ぶ(写真:県立広島中学校提供)

 大学入試改革で難関私立大や国立大が推薦・AO入試を拡大する方針だ。当然ながら高校選びにもこれまでとは違い視点が重要になる。AERA 2019年11月4日号では、東大、京大、阪大など難関10国立大への合格実績をもとに「推薦・AO入試に強い」高校を調査。ここでは、その一部を紹介する。

【合格者数ランキングはこちら】東大、京大…難関10国立大の推薦・AO入試に強い高校は?

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 今後も推薦・AO入試の拡大傾向が続くとすると、高校選びの視点も変わってくる。推薦・AOに強いのはどんな高校なのか。アエラでは大学通信の協力を得て、旧帝大(東京・京都・北海道・東北・名古屋・大阪・九州)と東京工業・一橋・神戸の難関10国立大学における過去3年間の推薦・AO入試合格者を調査。近年、どの大学にどの高校から合格者を出しているのか集計した。

 ざっと見渡すと、名門進学校がずらりと並ぶ。大学通信の安田賢治常務いわく「AOが優秀な生徒の青田買いの手段になっているということでしょう」。

 しかしいま一度、仔細に見てみると、面白いことに気づく。

 ほとんどの大学では地元の進学校が圧倒的強さを見せる中で、16年から推薦入試を実施する東大は並びがちょっと違うのだ。渋谷教育学園渋谷や日比谷、筑波大附属といった関東の名門校を抑えて堂々の1位に輝いたのは広島高校。同校は04年に創設された公立の併設型中高一貫校で、歴史は浅い。にもかかわらず、京大も4人、阪大で3人の合格者を出している。同校の諸藤孝則校長によると、国公立医学部の推薦・AOでも毎年2人程度の合格者が輩出しているというからまさに「推薦・AOに強い学校」と言える。

「学校として推薦・AO合格を目標にはしていませんが、本校の柱にしている探求型の学びが結果的に合格に結びついているのでしょう」(諸藤校長)

 ユニークなのは中学校段階の「ことば科」だ。年間60時間かけて論理的に考える力、自分の考えを相手に伝える力を養う。

「一つのテーマについて、異なる教科の教員がそれぞれの角度から光を当てるといったことをやっています。プレゼンやディベートも日本語と英語両方で取り組んでいます」(同)

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