その後の合意書の作成、破棄については、
「一部の報道でもありましたが、三木氏の言動によって青木氏の会長体制やJGTOの運営に支障が出ました。そこで三木氏には引いていただくということで、谷原選手会長が三木氏と相談し、辞任の方向が決まったはずです。青木氏の会長退任後の名誉会長、鈴木氏の新会長というのは、新体制にスムーズに移行したいとの考えからです。これまでも会長職をめぐってはもめることがあったので」
と話した。その上で、「谷原選手会長が『合意書にサインする』とJGTOに連絡をしてきたと聞いています」と付け加えた。
選手らが疑心暗鬼になっている3月22日の社員総会での定款変更案の提出などについては、本当にないのか改めて尋ねると、
「社員総会の議案は事業報告、決算報告となることがもう決まっています。選手からの反対があったので、定款変更の案を示した直後に取り下げています。総会で執行部から定款変更の議案は出ません。社員の動議から議案になることもありません」
と念を押した。
しかし、選手側の不安、不満は解消されていないようで、
「これまでも執行部はいろいろと仕掛けてきました。社員総会が終わるまでは安心できません。青木氏の会長退任後の名誉会長、鈴木氏の会長というのも新体制へのスムーズな移行のためということですが、1年も先のことです。なぜ今決めようとするのでしょうか」
と執行部に対する不信感は根深く、一連の混乱がすぐに収まる気配はない。
「お家騒動」といってしまえばそれまでだが、近年ゴルフは女子プロの人気が目立っているだけに、ツアー前の内輪もめでファン離れが進むのは避けたいところでは……。
(AERA dot.編集部 今西憲之)