■#大勢は塩
ヌートバーのペッパーミルの大勢バージョン。快勝を続けた1次ラウンドで、日本の選手たちがベンチ前で「ペッパーミルパフォーマンス」を行う中、大勢1人だけが「塩を振るポーズ」を披露。その仕草が中継に映り込むと、SNS上ですぐに話題となり、「1人だけ塩ふってて草」、「コショウじゃなくて塩!」とツッコミ連発。「塩コショウ大事」、「あんだけの人数で胡椒挽いちゃったら塩撒く人がいないと塩コショウの比率が偏るからやろ」と擁護する声も含めて盛り上がった。大勢本人は「ワンチームなので、他の人と違うことはしないように気をつけます」とも話したが、数日後には早くも公式グッズ化され、大きく「#大勢は塩」と書かれタオルや、胸元に「TAISEI WA SHIO」とプリントされたTシャツが発売となった。
■ヌーイング
試合前のセレモニーで「ラーズ・ヌートバー」の名前が呼ばれると、東京ドームのファンが一斉に「ヌーーーーー!」と叫んだ。ブーイングならぬ『ヌーイング』。2021年にメジャーデビューを果たし、2022年にシーズン108試合に出場したヌートバー。現地ファンからの人気も高く、「ヌート」の愛称で親しまれるとともに、打席に入る際や活躍した際に「ヌーーーート!(Noooot!)」と声援を送られることが恒例となっていた。
侍ジャパン発足当初からそれを知っていた日本のファンは少なかったが、試合を重ねるにつれて徐々に周知されるようになり、1次ラウンドが終わる頃にはすっかり定着。ヌートバーが打席に向かう度に東京ドームに何度も大きな「ヌーイング」がこだました。
■デスターシャ
牧秀悟のホームラン後の恒例パフォーマンス。胸の前で手をヒラヒラさせた後に拳を握り、「デスターシャ」と叫びながら腕を構えてポーズを取る。DeNAのチーム内で流行し、牧だけでなく他の選手も行ってきたが、今回のWBCでは牧が1次ラウンド3戦目のチェコ戦で本塁打を放った際に、ベンチで出迎えた山川穂高らとともに披露した。
さらに4戦目のオーストラリア戦で大谷がWBC初本塁打を放った際、ベンチ前でチームメイト全員とハイタッチする中で、牧の出迎えにだけ照れながらも「デスターシャ」で応えた。元々はYouTubeでゲーム配信を行っているサワヤン兄弟が行うあいさつ。ゲーム好きの牧が、マリオカート軍団と呼ばれるチームメイトとともに、そのあいさつを真似てホームラン後のパフォーマンスとして広めた。