大谷翔平(左)とダルビッシュ有
大谷翔平(左)とダルビッシュ有
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 熱狂と興奮、感動のままに幕を閉じた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。「史上最強」の名に恥じぬ戦いぶりで侍ジャパンが世界一に輝き、日本列島に久々の“野球フィーバー”をもたらした。その盛り上がりの中で流行した「言葉」や話題になった「出来事」を振り返りたい。

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■宇田川さん、ご馳走様でした!

 こちらはダルビッシュ有のツイッターの文言。侍ジャパンの宮崎キャンプで最初の休養日だった2月20日の夜に、「宇田川さんを囲む会に参加させていただきました!宇田川さん、ご馳走様でした!」と投手陣14人の集合写真を添えてツイートした。その前談として、プロ3年目の24歳・宇田川優希が、スター揃いの中で萎縮して「自分から行けるようなタイプではないので……気疲れっていうのは出てきている」とこぼし、それがニュース記事になった。

 その緊張をほぐすために、ダルビッシュの気遣いで食事会を開催。実際はダルビッシュが全員分の食事、タクシー代を支払ったというが、SNS上では茶目っ気タップリに「ご馳走様でした」と頭を下げて話題となった。この一件だけでなく、様々な場面でリーダーシップを発揮したダルビッシュ。結束力の強かった今回の侍ジャパンの中でチーム最年長の36歳が果たした役割は非常に大きかった。

■ペッパーミル

 誰がなんと言おうと最も流行したのは『ペッッパーミル』だ。日系人として侍ジャパンに参戦したラーズ・ヌートバーが持ち込み、チーム内だけでなく、日本中のファンを巻き込んで社会現象になった。元々、所属するカージナルスではお馴染みになっていたもので、侍ジャパン合流後に大谷翔平と「チームを盛り上げるパフォーマンスが欲しい」という話の中で、「身を粉にして、粘り強く戦う」という意味を持つこのパフォーマンスを採用。

大谷翔平(左)とダルビッシュ有
大谷翔平(左)とダルビッシュ有

 3月6日の阪神との強化試合に出場したヌートバーが第1打席でヒットを放って初披露すると、ホームランを放った大谷も続いて一気に火がついた。「新しいチームメイトを仲間として受け入れたことを示す、最も明確なサインだった」とヌートバー。本物のペッパーミルを買って応援するファンも現れ、街中の雑貨店などでペッパーミルの売り上げも大幅アップしたと伝えられた。

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