興味深そうな表情で卓上ミラーとにらめっこする子どもたち。低学年クラス(小学1・2年生)のメンバーはそこに映る自分の顔を見ながらデッサンを描き進めています。
今回彼らが取り組むプロジェクトのミッションは「『自分』についてとことん知ろう!」です。その手始めとして、鏡を使って自分の外見的特徴を知ることにしました。
「目が大きくてこぼれ落ちそうってよく言われんねん」
普段から周囲の人に言われていて、本人が自覚している特徴も既にいくつかあるようです。
「よく見たら、私、あごが小さいかも」
「あっ、こんなところにほくろ発見!」
「僕の唇、あんまり赤くない気がする……」
「前歯にちょっと隙間があんねんなあ」
「なんか顔の周り(輪郭)が新幹線みたいやわ」
自分の顔をじっくり観察してみることで、これまで気づいていなかったことに気づきました。
鏡の向きを変えて、正面だけではなくいろいろな角度から眺めてみるとまた新たな発見が見つかります。子どもたちはデッサンの画用紙の空いたスペースに発見したことを書き留めます。
翌週の授業では自分の外見的な特徴をさらに知るために、身体のいろいろ調査を実施することにしました。
身長と体重はもちろんのこと、顔の大きさ・頭の周り・手足の長さなど巻き尺片手に身体の部位を測ります。
たくらみキッズによる計測ではコミカルな場面もたくさん見られました。
もっと身長を高くしたいという思いからか、何度指摘されてもかかとを浮かせてしまったり。
頭周りを計測するはずが、巻き尺を固定できず次第に頭頂部の方にずれていってしまったり。
巻き尺の数値を読み間違えて、ありえないサイズを調査シートに記録してしまったり。
授業を見学されていた保護者の方々からも思わず笑いがこぼれます。子どもたちは初めて使う巻き尺に悪戦苦闘しながらも、何とか作業をやり終えることができました。
「顔の大きさなんて初めて測ったわ」と感想を漏らす子も。目に見えても、自分でわからないことはたくさんあるものです。
特徴は目に見えるものばかりではありません。
「これまでは目に見える特徴を調べてきたけど、目に見えない特徴にはどんなものがあると思う?」