ニンニクが効いていると書いてあったので、ドキドキしていたのですが、口に含むと、そのニンニクが強すぎることもなく、いいバランスで野菜たちをバックアップする。野菜を炒めているので、野菜のうまみがスープに溶け込んでいるのです。スープが麺に絡んでうまい。うまい。超うまい。麺はスープにからむように卵入りの自家製麺を開発したのだとか。この麺に程よい甘みともっちり感があって、これが最高のハーモニー。
やはり、野菜を炒めていることにより、ラーメン全体に香ばしさが漂う。濃厚であるんだけど、しつこくない。野菜を沢山食べられる。
奈良県の皆さん。天理ラーメン、めちゃくちゃおいしいですよ。意外と地元にいると、それが当たり前になってしまい、名物になり得ることに気づかなかったりするものです。
東国原英夫さんが宮崎県知事になった時に、マンゴーやチキン南蛮が宮崎の名物であることをかなりうまくアピールしました。
だから、奈良には天理ラーメンがあることを、もっと胸を張って、お勧めした方がいいと思います。奈良と言えば天理ラーメン。これでいきましょう。
■鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)、長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が好評発売中。漫画原作も多数で、ラブホラー漫画「お化けと風鈴」は、毎週金曜更新で自身のインスタグラムで公開、またLINE漫画でも連載中。「インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~」は各種主要電子書店で販売中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)が発売中。