放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、ご当地のイチオシについて。
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先日、20年ぶりに奈良に行ってまいりました。家族旅行で京都に出かけ、妻が行きたい神社があるというので、奈良に行ったのです。
まず、京都はとんでもない人、人、人。外国人観光客の多さが半端ないです(特に欧米人の方々)。今まで何度も京都を訪れましたが、コロナ禍前よりも増えてる気がするのは僕だけでしょうか?
京都から奈良に向かいました。東大寺などを観たり。大人になって観るお寺や神社って知識が身についているから面白いですよね。
で、奈良に行く前から奈良出身の人たちに聞いていたんです。「奈良でおいしいものなに?」と。すると、聞いた人たちは口を揃えて言うのです。「それが、あんまりないんですよ。奈良は」と。
もちろん名物として「柿の葉寿司」とか「奈良漬け」とかはあります。だけどみな「あまりないんですよ」と言うのです。色々調べてみると、確かにあまり出てこない。
そんななか、出てきたのがラーメン。「天理ラーメン」というもの。天理ラーメンってなんだ?
息子もラーメン好きなので、奈良に行き、神社巡りをした後に行ってきました。
天理ラーメンを提供している「天スタ」というお店。天スタとは、「天理スタミナラーメン」とのこと。
天理ラーメンとは、簡単に言うと、ニンニクの使用量が多い醤油ベースのピリ辛ラーメンである・・・とのこと。
そして、目立つのは上に乗っている野菜の多さ。特に大量の白菜。ネットで見ると、中華鍋にラー油とラードを加熱し、白ネギ、ニンニク、豚バラ肉、大量のハクサイ、ニラ、にんじんを炒め、豚骨と鶏ガラでとったスープを加え、特製の醤油ダレと辣醤を入れる。ゆであげた麺に、このスープをかける・・・と書いてある。大量の白菜を中心とした豚バラ野菜炒めがラーメンの上に乗っているのです。