中学受験カウンセラーで『中学受験 6年生の親がすべきこと』など多数の著書がある安浪京子さんもこう助言する。
「子どもは最後の最後まで伸びる。直前は難しい大問をやるより、知識系の問題をやったほうがいい」
たとえ、忘れていたり間違えたりしてしまっても、親は子どもを責めるのではなく、「見直してよかった」と思わせることが大切だという。
「直前の時期は、弱点や不安を見つけるための勉強はしないことがポイントです。最後の2カ月は自信が最も点数を押し上げてくれる時期。手応えを感じられる問題を中心に勉強してください」(安浪さん)
また、特に中学受験に臨む親は、勉強に全く関知しないか、過干渉かの、両極端に分かれることが多いという。
「塾や家庭教師に任せていればOKと思っている家庭、逆に、受験が完全に親主導になってしまっている家庭も珍しくありません。受験前の3日間だけでも、親子がきちんと向き合い、一丸となって頑張る経験が、子どものこれからの人生で重要になります」(同)
(編集部・深澤友紀)
※AERA 2019年1月21日号