世界国別対抗戦で今季を締めくくる“かなだい”ペア
世界国別対抗戦で今季を締めくくる“かなだい”ペア
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 3月25日にさいたまスーパーアリーナで行われた世界フィギュアスケート選手権・アイスダンスのフリーダンスで、村元哉中&高橋大輔は『オペラ座の怪人』を完璧に演じた。シングル時代に怪我のため出場できなかった2014年世界選手権が行われた会場で、高橋はようやく会心の『オペラ座の怪人』を滑り切った。

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 そして4月14日に世界国別対抗戦のアイスダンス・フリーダンスが行われる東京体育館は、2007年世界選手権で高橋がフリー『オペラ座の怪人』を滑り、男子シングルの銀メダルを獲得した会場だ。

 世界選手権が閉幕した翌日に行われた国別対抗戦の代表発表会見で、高橋は意気込みを語っている。

「リズムダンスとフリーダンスを今シーズンきっちりそろえてないので、最後の国別対抗戦ではきっちりそろえたいなと思います」

 この言葉の裏には、世界選手権で歓喜の後に感じた悔しさがあった。

 世界選手権のフリーダンスを滑り終えた高橋は涙をみせ、キスアンドクライでは自己ベストを更新するスコアに喜びを爆発させている。ミックスゾーンでも、高橋は心底嬉しそうな表情をしていた。

「もう、素直に嬉しい。本当にミスなく演技をすることができて、最後まで『オペラ座』の世界観に入り込んで。エネルギーも切れずに、演技の途中ぐらいから『いけるぞ』みたいな感覚で、本当に久々の感覚だったので。しかも今回は自国開催、プレッシャーもすごく大きかったのですが、その中で納得の、満足のいく演技ができたので本当に嬉しく思います」

 しかし、高橋は翌日に臨んだ一夜明け会見では悔しさものぞかせる。祝杯を挙げた際、目標としていたトップ10入り(10位以内で来季の日本代表2枠獲得)に1.23という僅差でとどかなかった結果について、改めて考えたという。

「本当、後2点差ないぐらいで11位だったので、それがもう『悔しいな』って。(原因は)リズム(ダンス)だなって。そこで点を稼げなかった。試合終わった瞬間はめちゃくちゃはしゃいでいましたけれども、ちょっと落ち着いて、そういった部分で悔しさは出てきたので。『惜しかったな』みたいな反省はちょっとしました」

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