そして今回も、その4年前と同じ気持ちを持つことができています。ただ、ブログにも記しましたが、ソチの時よりも365日×4年分の出会いと経験を重ねて、成長できた自分がここにいます。もちろん、自分の直近の結果は、4年前とは違うものかもしれません。表彰台に上がることができていたあの時とは違い、今シーズンは苦しいレースが続きました。それでも、平昌での本番に向けて徐々に本来の自分を取り戻し、心身ともに前回と同じ感情で今回も大一番を迎えることができました。

 もちろん、私の目標は金メダルです。それはこの4年間いつだって変わりませんでした。ただ今は、思い切り自分を試すことができる追試テストを楽しむ、その一心です。その上で、どんな結果が待っているか。一つだけ言えるのは、私は次週以降もいつだって前向きな私自身を見せていく人間だということです。

(構成/西川結城)

AERA 2018年3月5日号

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