10弦の民族楽器チャランゴを演奏する宍戸誠さん(40)は、
「日本人である自分たちにしかできないことが絶対あると思っていた」
宍戸さんはボリビアの国民的人気バンド「ロス・カルカス」のメンバーであり、現地では誰もが知る大スターだ。
結成のきっかけは、3年ほど前。宍戸さんが「どう?」と持ってきたデモ音源には、ボリビアの伝統的なリズムで演奏した日本の曲が入っていた。
ボリビアの民族音楽には多彩なリズムと形式がある。リズムごとにステップが違い、ディスコやお祭りでは老若男女がノリノリで踊りまくる。
「このやり方はおもしろい、ボリビア人に日本と日本の音楽を知ってもらうきっかけになると思いました」(秋元さん)
現地で活動していた渡辺康平さん(37)、桑原健一さん(34)に声をかけ、2015年末、グループが誕生。ワイラは風、ハポナンデスはハポン(日本)とアンデスを合わせた造語だ。