アイスホッケー女子日本代表、スマイルジャパンは、平昌五輪の隠れたメダル候補かもしれない。
ドイツとチェコを迎え、1月24日から都内のダイドードリンコアイスアリーナで中1日の間隔で行われたアイスホッケー女子日本代表“スマイルジャパン”の壮行試合。日本は初戦でドイツに6-0と快勝すると、続くドイツとの第2戦も3-1と勝利。28日からのチェコとの2試合も連勝(1-0、4-1)と2大会連続3度目の五輪を前に、仕上がりの良さを見せた。
スマイルジャパンは昨年2月の最終予選でドイツを下して平昌五輪への切符を手にしたが、世界ランキングでは日本の9位に対して、ドイツは7位と格上。またドイツ同様、平昌五輪の予選で敗れたチェコも8位と上位にランクする。もちろん、五輪を控え最終調整の段階に入っている日本と、五輪出場を逃し新たなチームづくりを始めたドイツやチェコとは、その置かれた状況は異なる。ただ、壮行試合で欲しかったのは何より“勢い”だったことを考えれば、すべてを勝ちきった意味は大きい。
「(相手に先制されたり、守備を固められ攻めあぐねた試合もあったが)平昌でも、すべてがいい形で勝てるかといったらそうじゃない。いろいろなシチュエーションを経験できたことはよかった。もう少し得点を決めきる場面で決めきれたらという思いはあるが、守備面は完成しつつある」
2016年夏の就任以来、徹底して守備の強化を図ってきた山中武司監督も、4連勝に手応えを感じたようだ。
スマイルジャパンは過去2度出場した五輪(1998年長野、14年ソチ)で、いまだ勝利がない。平昌では、まず悲願の1勝が求められるが、選手からは決勝トーナメント進出やメダル獲得のチャンスもあるとポジティブな声が聞こえてくる。果たしてスウェーデン(5位)、スイス(6位)、韓国(22位、北朝鮮を含めた南北合同チーム)と同居した予選ラウンドを突破(上位2位以内)することは可能なのか。