「ひとりで親になる」ことを選択する女性もいる。しかし、制度的サポートが少ないのも現実だ(写真はイメージ)
「ひとりで親になる」ことを選択する女性もいる。しかし、制度的サポートが少ないのも現実だ(写真はイメージ)
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結婚しないと親になれない」という観念が強い日本。「ひとりで親」は、究極の“定型外”。だが、その選択をした人たちは、幸せそうだった。“普通”じゃなくていいから親になりたいと、結婚をせず、ひとりで産み育てるという選択をした女性がいる。

 近藤やよいさん(仮名・50)は息子(7)と、自分で購入したマンションで暮らしている。1度離婚しており、その後付き合った3人目の相手が息子の父親だ。現在も交際しており、息子の面倒もよく見てもらうが、養育費はもらっていない。

 妊娠したときは結婚も考えたが、彼も離婚経験があり、前妻の元にいる実子が社会人になるまで再婚は避けたいと言われた。

「私も結婚願望はあまりなかったので『じゃあいいです』と言って、一人で育てていけるかどうか、すぐに経済的なシミュレーションを始めました。マーケティングが専門なので、長期戦略を立てるのは得意なんです」

 会社の福利厚生を使ってファイナンシャルプランナーにも相談。子どもを大学に進学させたうえで、老後も不自由なく生活できると判断できたため、産むことを決めた。

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