過剰な投薬を防ぐ観点から、現在の公的医療保険制度では、医師があまりに多くの種類の薬を処方すると保険点数が減り、むしろ収益が悪化するしくみになっている。

「その代わりに、通院頻度を高めて収益を上げるクリニックもあるので、要注意です」(同)

 血液検査や心理検査、保険の利かない高額なカウンセリングを半ば強制的に行おうとする医師にも、注意が必要だ。

■これって名医?「やさしくて倫太郎みたい」

 精神科の診療では、患者が主治医に恋愛感情を持つことがあるといわれるが、それを拒まない医師にTomy氏は手厳しい。

「先生がいないと生きていけない、などと患者が主治医に依存してしまうのは、治療としては失敗です。患者との適切な距離を守るのは医師の責任。淡々としている、と感じるくらいが理想でしょう」

 診察室に看護師を立ち会わせたり、密室にならないよう工夫をこらしたりしている医師も多いとか。ドラマ堺雅人が演じていたDr.倫太郎のように、「診察室の扉はいつでも開いています。ずっとあなたのそばにいますから」なんて囁(ささや)く医師がいたらご用心。

AERA 2015年7月6日号より抜粋

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