運転に自信があって、やめることに抵抗を持つ高齢者はたくさんいると思います。私もそうでした。ですが、足腰も弱れば、視野も狭くなります。以前は目の前の信号と先の信号を同時に見られていたのが、顔を向けないとわからなくなりました。若いころとは違います。自分のことは自分では意外とわからないものです。事故を起こしてからでは遅いですから、たとえば、年に1度、専門家に運転を見てもらうというような制度があるといいのではないでしょうか。
不思議と、車への未練は全くないんです。自分で考えて返納したからでしょうね。もし今、自分が運転していたら? 怖くてブルってしまいますよ(笑)。
※週刊朝日 2019年12月20日号