1000人の一般女性を大変身させてきたメンタルコーチの妹、eriさんとヘアメイクアップアーティストの姉の山口直美さんがタッグを組んだ初の著書「激変!ビフォア・アフター 今のあなたを最も美しく魅せるヘアとメイクの法則」(山口直美 & eri 著/ダイヤモンド社刊)が話題だ。eriさんがコーチングの手法でお客様のなりたい自分像を引き出し、山口さんがそれに沿ってヘアとメイクを提案する。40代以降も、美を更新していくためのさまざまなルール&ノウハがある。多くの人にとって効果が高いものは何か? eriさんと山口さんが教えてくれた。
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おしゃれでツヤっぽいロングヘア、素敵ですよね。だからあまりネガティブなことは言いたくないのですが、はっきり言ってアラフォー以降のロングヘアの難易度はかなり高い。最難関のヘアスタイルのひとつと言っても間違いではないでしょう。
もちろん、女優の萬田久子さんのような素敵なロングヘアの方はいらっしゃいます。でもそれは、お金をかけてこまめにメンテナンスを受けている方か、元の髪質がいい方に限られます。
これまで、ロングヘアが問題なく似合ってきた方でも、40代以降、自分でも気づかないうちに、うねりが出てきたり、ツヤがなくなってきて、広い面積で髪を見せるロングヘアには耐えられなくなってくる方が増えてきます。
毛量が減ってトップもペチャッとしてくるので、長いだけだと余計に老けて見えますし、白髪が混じってきたパサパサのドライヘアは、残念ながら清潔感が失われています。まとめ髪にしても、髪の量が減っているせいで、なんだか疲れて見えます。
もともと髪質に恵まれた方を除き、40代以降も、美しいロングヘアをキープするには、こまめなトリートメントやブローのテクニックが必要になります。時間とお金もかかりますので、忙しい大人女性にはあまりおすすめできません。
ずっとロングヘアにこだわりを持って、長年長い髪をキープされてきた方が、切った瞬間に「若返ったね」と言われたなんていうエピソードを聞くと、やはりロングヘアが似合い続けるのはレアなことなんだと気づかされます。ずっと髪が長い人にとっては、「髪を切ると、女性らしさがなくなりそう……」と不安に思われることもあるかもしれませんが、レングスは短めでも、パーマで柔らかな動きを足したり、カラーでツヤをプラスすることで女性らしいスタイルは実現できます。
大人女性にとっては、髪質のマイナス面を最小に抑える、ショートからミディアムボブくらいの短めのスタイルが人気です。また、50代以降の女性を見ていると、年齢が上がるにつれショートレングス率が上がっていきます。その理由は、年齢による変化を経てもいちばんきれいに見えて清潔感のあるスタイルがショートだからでしょう。
逆に言えば、ロングヘアは、年齢に関係なく、自分の髪質の変化を冷静に見極め、“髪質がいいうちにやっておきたい髪型”とも言えますね。(井上敬子)
※週刊朝日オンライン限定記事