

ツナ缶はザルに入れ、大きなスプーンなどでギュッと押して水気を切る。 (撮影/写真部・松永卓也)
料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ツナ缶簡単ペースト」。
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ツナ缶というと、皆さんは普段どんな使い方をされますか? 生野菜のサラダに混ぜたり、ポテトサラダに混ぜたりすることが多いでしょうか?
私はブルーチーズと混ぜて、ペーストにすることが多いです。「えっ、ブルーチーズと合わせるの?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんね。でもこれが結構、相性がいいのです。
このペーストは、ツナの水気をまずしっかり切ることが大切。これをしておかないと、ペースト自体が水っぽくて、おいしくなくなってしまうからです。
そして合わせるブルーチーズは、お好みのものを入れてください。いまは“ブルーチーズ初心者向け”として、匂いが控えめなものもいろいろあるようです。ロックフォールやゴルゴンゾーラなどの高いものでなくて、全然結構です。
野菜は彩りが美しくなるように、赤玉ねぎやセロリの葉を混ぜて。セロリの葉はパセリに変えても、香りが爽やかです。そして材料を2分くらい丁寧に混ぜ合わせてみてください。チーズの大きなかけらなどがなくなり、全体がしっとりしたらできあがりです。バゲットに、サンドイッチに、フル活用してください!
(構成/赤根千鶴子)
■ツナ缶簡単ペースト
【材料】(作りやすい分量) ツナ缶1個<140g>、ブルーチーズ60g、赤玉ねぎ130g、マヨネーズ大さじ2、黒胡椒少々、セロリの葉(またはパセリ)10g
【作り方】 (1)赤玉ねぎ、セロリの葉は粗みじん切りに。(2)ツナ缶はザルにとって水気をよく切り、ほぐす。そしてボウルに入れ、ブルーチーズ、マヨネーズ、赤玉ねぎ、セロリの葉を加え、混ぜ合わせる。黒胡椒で味を調える。
【ワンポイントアドバイス】 ツナ缶はザルに入れ、大きなスプーンなどでギュッと押して水気を切る。
※週刊朝日 2019年10月25日号