料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ごま油とレモン風味のさっぱりうどん」。
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いわし缶やさば缶は、やはり家に常備してあると便利ですね。サラダに混ぜたり、パスタソースに混ぜたりと、いろいろな料理に使えるのでとても重宝しています。
夏の簡単なお昼ごはんとしておすすめしたいのは、いわしの塩焼きをのせた冷たいおうどんです。これはめんつゆと、いわしにちょっと細工をします。
めんつゆは市販のものでかまいません。水で薄めて、そこにレモン汁とごま油を混ぜてみてください。レモン汁はもちろん生のレモンを搾ってもいいのですが、市販のレモン果汁でも全然OKです。めんつゆの甘じょっぱさとレモンの酸味がとけあい、そこにごま油のコクが小さなアクセントとして加わると、まさしく“さっぱりヘルシー”な、つゆに変身です。
そして食べる直前に、今度はいわしの塩焼きにごま油をなじませて。いわしが少しツヤっぽくなり、ごま油の風味がフワ~ッと広がったところでおいしくいただきましょう。食べるときは全体を混ぜ合わせて召し上がってみてください。
暑さはまだ続くようですが、8月も、もうすぐおしまいです。
(構成/赤根千鶴子)
■ごま油とレモン風味のさっぱりうどん
【材料】(2人分) いわしの塩焼き缶1缶、うどん2玉、青ネギ適量、大根おろし大さじ3、すりおろし生姜小さじ2、大葉2枚、市販のめんつゆ(2倍濃縮タイプ)40ml、水200ml、レモン汁小さじ2、ごま油小さじ2
【作り方】 (1)うどんはゆでて冷水に取り、冷やしておく。大根はおろして水気を切る。青ネギは小口切りに。生姜はすりおろす。めんつゆ、水、レモン汁、ごま油小さじ1は混ぜ合わせておく。(2)器にうどん、大葉、いわし、大根おろしなどをのせて、つゆをまわしかける。最後にいわしに残りのごま油をかける。
【ワンポイントアドバイス】 食べるときにめんつゆが薄くならないよう、大根おろしは水気をよく切る。
※週刊朝日 2019年9月6日号