ユーチューバーとしてキャンプ動画が注目されているお笑いタレント、ヒロシさん。「モテたい」ために芸人を続けてきたヒロシさんですが、「ヒロシです」のネタで大ブレーク後、極度の上がり症などが原因で一時期は、表舞台から遠ざかることに。作家の林真理子さんとは、かつて同じ宗教団体に入っていたことが判明し、意気投合。そのほかにも意外な共通点が…。
【写真】ヒロシさんが経営する「ヒロシのお店」。気になる店内の様子は…
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林:人見知りでお酒も飲めないのに、ホストクラブのホストになったんでしょう? それもちょっと信じられない。
ヒロシ:自分でもイカレてるなと思いますね。しゃべれないし、テンション低いのに。
林:起業して、わけのわからないショップチャンネルで大儲けしてるおばさんなんかがホストクラブに来て、人見知りで売れ残った子犬みたいな子を見て、「あの子かわいい。なんとかナンバーワンにするわ」みたいなことはなかったんですか。
ヒロシ:それがなかったんですね、残念ながら。お金持ってない人とか、今で言うメンヘラ(心に何らかの問題を抱えている人といった意味の俗語)の子たちばっかりが僕を指名してくれて。
林:自分の手首切ってたりして……。
ヒロシ:実際、切ってましたね。今振り返ると、僕はカウンセラーみたいな役割を果たしてたんじゃないですかね。ぜんぜんお金使わない人ばっかり来て、それで手首切るでしょう。僕が切りたかったぐらいですもん。お客さんがお金使わないと自分には入ってこないんで、月に2、3万ですよ、ホストの収入。
林:どうして悪いほう悪いほうに行っちゃうんでしょうね。
ヒロシ:よくないほうのクジを引くということがけっこうありますね。
林:だけどエッセーを読んでも思うけど、「小説に向いてる」って言われたことないですか。
ヒロシ:テレビに出なくなった時期に、ちょっと書いてみようと思って書いてはいましたけどね。同じ宗教だったし(笑)。
林:その書いたもの、誰にも見せてないんですか。
ヒロシ:一回編集者の人に見せたら、いろいろ赤線を引かれて。でも、僕もそこまで完成させようという気がなかったのかもしれないですね。