林:ああ、なるほどね。
ヒロシ:声が大きい人が表に出てくるんで、そっちが主流になるんですけど、僕はそうじゃないほうに共感されるような活動をしていきたいなと思っています。
林:次の本はどんな本なんですか。
ヒロシ:「一人で生きていってもいいんじゃない?」という本を書いてます。極端に言ったら「べつに結婚しなくていいんじゃねえか」という。人を殺したりする人、いっぱいいるじゃないですか。変に人と比べたりするから、漠然と恨みを持って無差別に人を刺したりする。でも、自分の生活に満足してれば、そんなことしなくてもすむ。一人で完結できる。
林:ヒロシさんはお金も持ってるから、それは8050問題とは違うわけですよね。でも、ヒロシさんって世俗にまみれた「税金」だとか「株」だとか、そういう言葉がいちばん似合わない人かもしれない(笑)。
ヒロシ:税金、相当払ってますよ、僕。株もやってますしね。
林:えっ、ほんと? あのころ稼いだお金、全部使っちゃってる雰囲気だけど、違うんだ。
ヒロシ:株よりも投資信託のほうがより安全なんで、投資信託とかを。
林:エ~ッ! きょういちばん意外な言葉を聞きました(笑)。
ヒロシ:卵もバスケットを別にしてます。よく投資の話で出てくるじゃないですか。リスクをちゃんと分散してます。
林:いや、ビックリです。近いうちにぜんぜん違うメディアでお目にかかるような気がする。幸せになってくださいね。応援してますよ。
(構成:/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)
※週刊朝日 2019年8月16日‐23日合併号より抜粋