■バスケット 千葉ジェッツ
「負けたら自分のせいだった」富樫勇樹
1月13日、栃木ブレックスとの決勝は大接戦。千葉ジェッツは1点リードされた延長残り3秒で、富樫勇樹が3ポイントシュートを決め劇的な逆転。3年連続で賜杯を手にした。実はこの試合、富樫は不調で、それまでの得点はわずか2点だった。本人はこう振り返る。
「最後、外して負けたら、完全に自分のせいだったと思います。でもプレッシャーや不安を感じずに、シュートをしっかり打ちきった自分をすごく褒めたい。天皇杯は一発勝負のトーナメント戦なので番狂わせも起きやすく、初優勝の一昨年は勢いで勝った。でもそれでチームの雰囲気が大きく変わり、自信になりました。今の千葉があるのは、あの優勝のおかげです」
■東京六大学野球 法政大学
全日本選手権より重要!?
硬式野球で唯一天皇杯が下賜されている。「平成最後となる昨秋に優勝。これで優勝回数が45回となり、早稲田と並んで最多タイになりました」と福田光輝主将。「六大学野球は伝統と人気があり、学生野球において常に先駆者であると感じております」
■そもそも、天皇杯とは?
天皇杯(宮内庁では天皇盃と記す)といえば、相撲、競馬、サッカーしか知らないという人も多いだろうが、スポーツでは23もの競技に下賜されている。
「基本的に各団体からの申請を受け、審査を行います。全国的によく普及している競技における最高の大会であることが重要です。審査が通れば、宮内庁が(カップを)作って下賜します」(宮内庁報道室)
東京六大学野球が一番歴史が古く、1946年から。なぜ全日本大学野球選手権優勝校ではなく、六大学だったのか?
「当時はまだ選手権は開かれておらず、東京六大学野球連盟から申請があったからです。一競技にひとつしか下賜しないので、全日本大学野球連盟からの申請はありません」(同前)
ところで宮内庁発表のリストには、競馬と大相撲は入っていない。というのも、通常の天皇杯下賜とは経緯が異なるからだ。