まず、冊子だと宿題っぽく見えてしまうので、1枚ずつの紙にして、終わったらそれをまたホチキスで留めることにしました。そして、いかにもお勉強ふうに書かれているページは、コピー用紙を使って真っ白な紙の上にやらせ、そのコピー用紙を宿題の紙の上に貼りました。
■遊ぶように勉強するには、親も一緒にやることが大切
たとえば、息子の宿題は「自分の名前の練習」や、「数字の書き方」、「毎日塗り絵」なんかがありました。これを、遊びの一環でやればいいのです。遊ぶように勉強するには、親も一緒にやることが大切です。クーパー氏も、「子どもと親が一緒に声に出して本を読む、親が子どもに本を朗読してあげることは大きなメリットがある」と言っています。彼によると、宿題だとしても遊びだとしても、子どもに「楽しい」と感じさせることが成功なのです。
というわけで、塗り絵はコピーして2枚同じものを用意し、「私とどっちが早く塗れるか」競争をしました。数字を書くときも、息子は、「6と9は似ているね!」とおしゃべりしながら楽しそうにやっていました。
冬休みの思い出を描くというページは、一緒に振り返りながらそれぞれ描きました。「冬休みで一番楽しかったの、なに?」と聞くと、息子は「動物ふれあいコーナーでヒヨコをさわったこと!」と言っていました。「そのときのこと覚えている?どんなだったっけ?」と促したところ……息子はなぜか、ヒヨコの下にひいてあったおがくずに興味をもっていたようで、茶色の点々が紙いっぱいに描かれた絵を寄越してきました。
彼はうれしそうに、「ヒヨコがいっぱいつついていたんだよ」と。これだけだと何かわからないので、一応「動物ふれあいコーナーのヒヨコの下にあったおがくずです」と注釈をいれておきました。息子も宿題を楽しそうにやれていたし、先生にもきちんと提出できたので一安心ですが……まだこれから先が大変かもしれませんね。