育児のストレスというのはまぎれもなくこうした「時間の使い方」から発生するものだと思います。テレビでこの漫画に対し、「夫が頼まれたのだから、夫のタイミングに合わせて用事を済ますのじゃダメなのか?」という質問が出ました。これに俳優の杉浦太陽さんが、なるほど、と思う回答をしていました。

「夫のタイミングじゃダメ。奥さんは子どものタイミングで決めているから。子供が今こうなっているからこれやって欲しいのっていうタイミングを『俺には俺のペースがあるから』って言うと、そこでケンカが起きる。自分がそのリズムに慣れていかないと。男も自分のペースも大事だけど、子供のペースが自分のペースになるようにやっていく、そうするとお互い楽になっていく」。この言葉は、ストンと胸に落ちてきました。

 つまり育児のストレスは「自分のペースが乱される」「子どもを中心とした時間で動くことに慣れていない」という点で発生するのです。そう考えると、育児の負担を軽くするには「どう時間をつかっていくか」が大きな課題となります。

■やりたくない家事はポイント大! 家事分担制の仕組み

 私たちもそうでしたが、夫と妻でもめてしまう原因の大部分は、「家事に関して」にある気がします。現代は共稼ぎの夫婦も多くなってきているので、どちらが何の家事をやるかでもごたごたが起きます。友人の家では、やりたくない家事には大きなポイントをつけて、ポイントが平等になるようにきっちり分ける、という完全な家事分担制の仕組みをつくっていました。

 もめてしまう前に、家事そのものを減らすのも一つの解決法です。

 うちでは、とりあえず「自動化できるものはする」という方針をたてました。掃除はルンバで、洗濯機は乾燥まで全自動で、食器は食洗機に入れて、お風呂掃除はこすらなくてよい強力なスプレーで、トイレは洗浄してくれる薬剤を使ってやってしまう……いくらかお金はかかりますが、「家事にかけるための時間をお金で買う」と考えてみてはどうでしょう。

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