それぞれの人たちのエネルギーが高まれば、生命感あふれる場が生まれます。逆にそれぞれの人たちのエネルギーが低下すると、場全体のエネルギーも落ちて、いい場にはなりません。
場はうちの病院の中だけでなく、川越市全体にも広がっています。市を形成する商店街や企業や官庁などの場のエネルギーの総体が、川越全体の生命感を左右するのです。さらに場は日本全国に広がり、地球上に広がり、宇宙にまで届きます。その先にあるのは、宇宙を創造した虚空です。
いずれにしろ、エネルギーの高い場に身を置くと、私たちの内なる生命の場も高まります。つまり、いい人たちとつきあうと、お互いのエネルギーを高めあうのです。それにより大脳皮質も活性化するのですから認知機能にも影響します。
私はもっぱら、病院の職員食堂での晩酌で、スタッフとのつきあいを深めています。看護師、医師、栄養士らとですが、なぜか女性が多いのがうれしい限りです。気持ちよく杯を傾けていると、いやが上にも、職員食堂の場のエネルギーが高まっていきます。それに感謝して、一日が終わります。
※週刊朝日 2018年12月21日号