――ご自身の本心として、やはり自分で弟子を育てたいとか、部屋を続けたいという思いは今もありますか?

 今もあります。ただ、千賀ノ浦親方が貴乃花部屋にいまいるうちの子たちほとんどを入門した時から育成に携わってくれた方ですので、その方に託したいという気持ちもあります

――協会のほうから告発状の中身について事実無根と言われたということですけども、例えばこの部分とか、具体的な指摘があったのかということと、なぜ、そこまで強硬に事実無根ということを親方に言わせようとする、その理由や背景をどうお考えですか?

 21日に設けられていた年寄総会、並びに理事会もあるようなのですが、そこに向けて急ピッチで進められているような様子が窺えましたけれども、原因としては私にはわかりかねるところですけれども

――そこに対する疑問というのもあったわけですか?

 はい、ありました

――どうしても譲れないという部分はどういったところなのか。

 個別な指摘よりも、事実無根であることに告発状がなされているというものが来ましたので、どう考えても私自身が認められなかった

――先代師匠から部屋を引き継がれて、こういう形で相撲界から離れるということについて、お父さんにどういう報告をしたいのか。

 そばに仏壇がありますので、毎日手を合わせて見守って下さいということをお願いしているのですが、今日までで終わりますということを報告したいと思います

――協会に提出されたのは引退届ですか? 退職届ですか?

 引退届です。規約に明記されているのが引退ということで、退職という言葉は書かれていませんので、引退という言葉を使わせて頂きました

――協会内で親方のみならず、弟子への圧力があると思われたことがございますか?

 弟子はですね、師匠がどこの一門に行くのかなとか、やはり弟子たちも側面から話を聞くと思います。噂のレベルであったとしても。やはり一緒に住んでいますし、何か師匠がつらい思いをしているとか、そういうのが伝わってくることが多々ありましたので、決して言葉にできないような思いでおりますので。伸び伸びやってもらわなきゃ、なんて気持ちでおります。

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阿武松親方から何か意見は?