つまり、アルツハイマー型認知症を含めて認知症予防にとっては、血圧が高いのはいいことではないのです。
高血圧だとわかったら、循環器内科を受診して適切な治療を受けるべきです。さらにライフスタイルに配慮して、心身のストレスと上手に付き合い、適度な運動を心がけましょう。また必要のない塩分摂取は避けたほうがいいでしょう。
ところが、こういう私も、実は高血圧患者のひとりなんです。それなのに、晩酌の友として、塩分が大好きときています。
例えば、イカの塩辛、カツオの酒盗、筋子、めんたいこなど。これらがない晩酌など考えられません。これまで何度も書いてきましたが、晩酌は私にとって、最大のときめきですから、ここで塩分をひかえることなど、とてもできないのです。
朝食と昼食では塩分をできるだけとらないようにしています。さらに私にとっての強い味方は降圧剤です。2種類の降圧剤を20年以上飲み続けています。ひとつは朝夕食後に1錠ずつ。もうひとつは夕食後に1錠です。この3錠のおかげで、晩酌は塩分を気にしなくていいのです。
私から晩酌のときめきを奪ってしまったら、そちらのほうが認知症のリスクが高まります。私にとっては、「降圧剤様様」です。
※週刊朝日 2018年9月28日号