「中学以降は自分で丁寧に磨いていました。虫歯を甘く見てはいけませんよ。病気の元になるからです。母のおかげで今もきれいな歯なので、これからも大切にしたいですね」
三男は「母は僕たちの性格や個性に合わせて勉強法を工夫してくれていたんです」と明かす。例えば、三男は小学生のころ二人の兄より集中力がなかったため、佐藤さんはキッチンタイマーを使って勉強法を工夫。一つの問題につき回答時間は15分に決めて、タイマーが鳴ったら次の問題に移るようにした。すると次第に集中力がついたという。
中学以降の勉強法は三男が自分で決めていたが、こだわったのは自分なりのやり方を見つけること。
「厳しい受験を勝ち抜くには、自分に合った勉強法を見つけ、自分なりに改良を加えることが大事だと思います」
最後は大学生の長女。
「母がいつもそばにいてくれたので、孤独を感じず、大学受験まで頑張ることができました」
大学受験の直前、長女の髪の毛をドライヤーで乾かすのは母親の佐藤さんの役割だった。それは、その間に長女は英単語のチェックなど勉強する時間を生み出せるからだった。
「勉強がはかどったし、私のためにここまでやってくれるのがうれしかった」
自然と口からあふれる感謝の言葉。佐藤ママ流の子育てについて、4人の子どもの結論は、「18年間、ママの言う通りにしてよかった!」ということだった。
インタビューの詳細は『三男一女東大理III合格! 佐藤ママの子育てバイブル 学びの黄金ルール42』(朝日新聞出版)に掲載されている。(本誌・鎌田倫子)
※週刊朝日オンライン限定記事