アメリカンフットボールの定期戦での悪質なタックルで関学大の選手を負傷させた日大の宮川泰介選手選手(20)が22日、都内の日本記者クラブで会見した。
【写真】多数のメディアに囲まれながら、新事実を話す宮川泰介選手
弁護士とともに丸刈り頭のスーツ姿で記者団の前に現れたた宮川選手は緊張した面持ちで、陳述書などを読み上げるなど関学大の選手にタックルをした経緯を赤裸々に語った。
宮川選手は試合の数日前にコーチから「相手のクオーターバック(以下はQB)を1プレー目で潰せ」などの指令を受けたという。内田正人監督に試合当日、「潰しにいくから(試合で)使って下さい」と自分で申し出たところ、「やらないと意味がないぞ」と言われ、コーチからも「できませんでは済まされない。分かってるな」と念を押されたという。
宮川選手と記者団との一問一答は次の通り。
――ご自身にとって内田監督、コーチの存在とはどういうものでしょうか? 今回の一件を通して、その見え方に変化はあったでしょうか? 今、監督やコーチに伝えたいことはありますでしょうか?
宮川:先ほども話した通り、いくら監督、コーチからの指示があったとはいえ、僕がやってしまったことについては変わらないと思って、とても反省しています。なので、監督、コーチに対して、僕がどうこう言うことではないのかなと思っています。
――ご自身の部内でのあり方についての監督の存在とはどういうものだったか、教えてください。
宮川:(15秒ほど考え込んでから)「日本代表に行くな」と言われたときもそうですし、「なぜですか」と意見を言えるような関係ではなかったと思います。
――今、伝えたいことはありますか?
宮川:僕の方から伝えることはないです。
――去年の甲子園ボウルではすばらしい活躍を見せてくれたあなたが、こういうことにならなければならなかった。どこで自分としては判断を誤ってしまったんだろうと思われますか?