宮川:この試合があった週、1週間を通してですけども、監督、コーチ陣からのプレッシャーがあったにしろ、そのプレーに及ぶ前に、自分で正常な判断をするべきだったと思っています。
――関学のQBの選手は、謝罪は受け入れてくれたんですか?
宮川:僕の謝罪をうなずく形で聞いていただきました。
――これまでチーム内でこういったケースはあったんでしょうか? 先輩なども、こういったことをさせられてきたんでしょうか
宮川:いえ、僕では把握してないです。
――試合直後、涙を流されたということですが、つまりその直後からもう「大変なことをやってしまった」という思いがあったということでしょうか?
宮川:はい。その直後からありました。
――明らかな反則行為なわけですけども、直後から悔悟の念がよぎるその行動を、なぜしてしまったのか? 監督の指示がご自身のスポーツマンシップを上回ってしまった、その理由は何でしょう?
宮川:監督、コーチからの指示に、自分で判断できなかったという、自分の弱さだと思っています。
――今、強い言葉で、「弱さ」とおっしゃいましたけども、逆に言えば、監督、コーチがそれだけご自身にとって怖い存在であったということですか?
宮川:(間髪入れずに)はい。
――監督、コーチからの指示は、「つぶせ」という内容だったんでしょうか? それ一つでしょうか?
宮川:コーチから伝えられた言葉は、「つぶせ」という言葉だったと思うんですが、上級生の先輩を通じて「アラインのどこでもいいから、つぶしてこい」とは、「秋も関西学院との試合出てるので、そのラインのQBがけがをしていたら、こっちも得だろう」という言葉もあり、けがをさせるという意味で言っているんだと、僕は認識していました。
――「QBがけがをすれば、秋の試合に出られなくなるので、こちらの得だろう」と。
宮川:はい。
――その言葉を聞いて、ご自身は「つぶせ」の意味を、「けがをさせる」というふうにとらえたということでよろしいんでしょうか?
宮川:そうです。