――ただ、今日会見に臨んでくださるような、そんな強い意志を持たれている方が断れない状況になっているということは、これはまた繰り返されてしまう可能性もあるという意味もあって。ここで伝えておかなければならないメッセージというのもお持ちかと思うのですが、そういった点いかがでしょうか。
宮川:自分の意思に反するようなことは、フットボールにかかわらず、すべてにおいて、するべきじゃないと思います。
――指導する側に求めるものもあると思いますが、いかがでしょうか?
宮川:指導する側……先ほどから言ってる通り、僕がどうこう言うことではないと思っています。
――試合当日5月6日、どういう形であれ、あなたはグラウンドに立ったわけですが、最初に反則をしたプレーで、審判の笛は聞こえていましたか? 審判の吹いた笛の音は、耳に入っていましたか?
宮川:投げ終わったということは、気づいていました。
――プレーが終わったということは認識していた?
宮川:はい。
――あの危険なプレー、1プレー目が終わった直後の気持ちを、振り返ってください。どんな気持ちだったでしょうか?
宮川:何かを考えられるような状況ではなかったです。
――交代の後、テントの中で涙していたあの時、「優しすぎるからだめなんだ」と言われて、言われた言葉どのように受け止めましたか?
宮川:(約25秒間、考え込んだ末に)すみません、考えられないです。
――ご本人がこうやってきちんと説明している中で、いまだに内田監督、それから日本大学がきちんと真実について説明していない。そういう態度について、どういうふうに感じていらっしゃいますか?
宮川:自分がやってしまったことなので、監督、コーチ陣をどうこう言うことじゃないですけど……。償いの一歩として、「真実を話さないといけないのではないかな」と思って、ここにいます。
――その意味で言うと、内田監督や日本大学は、関学や被害者の選手に対して、誠意ある謝罪をしようという気持ちは感じられないですか?
宮川:僕の方から言うことではないと思います。