――今回井上コーチからあった「1プレー目でQBをつぶせ」という指示なんですけど、日大アメフト部では通常そういう具体的な指示はあるものなんですか? それとも今回は特別具体的にあなたに指示があったのか、どちらでしょうか?
宮川:特別、ですね。
――去年も甲子園ボウルでも活躍されてますけども、5月3日以降から突然プレッシャーが強くなったのか、それとも入学した時からそういうプレッシャーはあったのか、どちらですか?
宮川:突然ですね。
――その理由についてはどう思われますか?
宮川:「やる気が感じられない」「闘志を感じられない」と監督、コーチから言われていたので、そういう理由だと思います。
――本人が感じる「やる気がないように見える」要因はあったのか?
宮川:それはわからないです、自分では。
――内田監督は、具体的な指示をすべてコーチを通じて選手にするものですか?
宮川:その場合が多いです。
――今回のケースも、そもそもの指示は内田監督からの指示だと認識していいですか?
宮川:僕はそう認識していました。
――今回監督が辞任しました。ご自身から見て、今後、日大アメフト部にとって、監督が辞任するということは、チームのためによくなっていくことととらえていますか? それとも残った方がよかったととらえていますか?
宮川:僕がここに今日来たのは謝罪をするためであって。真実を話すために来たので、今後のチームとか、そういうことは僕の口から言うことじゃないと思っています。
――実際指示があったにもかかわらず、これだけの期間、「自分の指示でやった」とかばってくれなかった監督に対して、裏切られたような気持ちはないでしょうか?
宮川:最初から、両親と監督と面会した時に、「指示があったことは出してほしい」ということは伝えていたので、出してほしいという気持ちはありました。
――昨日、被害者の父親が被害届を提出したという話がありました。選手個人に被害届が出されて、大阪府警が受理をしたことに関しては、どのようにお感じになりますか?
宮川:被害届を出されても仕方がないぐらい、向こうの選手のご家族からしたら、それは当然だと思っています。
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最後に、代理人が宮川さんのご両親の思いを代弁した。
「どうか皆様には、将来に向かって歩もうとしている本人の今後を、静かに見守って下さるよう、心からお願い申し上げます」
(本誌・緒方麦)
※週刊朝日オンライン限定記事