「日頃お世話になっている人に離婚の事実をきちんと伝えて、応援してもらいたいと思ったのが目的。結果的に、自分を奮い立たせることにもつながりました」(同)
最後に、離婚の“リアル”を。夫婦関係が冷え切っているほど、“財産隠し”にあう危険性は避けられない。自分名義の有価証券であれば、パートナーの了解なしに解約することができるほか、預貯金の場合も、引き出してどこかに隠してしまうケースは数多い。実はそれは、妻が夫に隠すだけでなく、夫が妻に隠すケースもあるのだ。
「タンス預金を始め、銀行の貸金庫に預ける、親への仕送りや介護費用と称して実家に送るなど、あの手この手で隠す例は珍しくない。“使ってしまった”と言って、しらばっくれる人だって多いですよ」(前出の安田さん)
残念ながら、夫が妻に対し、そこまでの“悪人”になれるというのも、昨今の特徴だ。
「離婚は、お互いがコミュニケーションをサボった結果。裏を返せば、それだけひどい夫を生むのは、妻に一因があるとも言えます」(岡野さん)
妻のことが“不用品”になる夫は、実は妻自身が生み出した産物なのかもしれない。そういえば最近、夫が不動産情報に敏感になったり、お金に執着し始めたという既婚女性は要注意。夫は“捨てる”準備、始めているかもしれません。(本誌・松岡かすみ)
※週刊朝日 2018年4月20日号より抜粋
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