ヒットメーカーの脚本家パク・ヘリョン氏は3作連続で主役として起用、その演技力とスター性に絶大な信頼を寄せている。16年には「W‐君と僕の世界‐」でMBC演技大賞を受賞し、名実ともに認められた。入隊の上限年齢(満30歳の12月末まで)に近づいているため、年内に入隊といううわさも。今後の動向が注目される。
最後は、カラオケの十八番は中島美嘉の「雪の華」で、NEWSや山下智久、ドラマ「プロポーズ大作戦」も好きだと明言する“日本通”のパク・ボゴム(24)。高校の第2外国語では日本語を選択していたという。最近は抹茶にハマっているとか。
「圧倒的な清潔感と優等生オーラ」(安部さん)
「聡明で透明。無垢という言葉がぴったり。彼を見ていると清らかな気持ちにさせられる」(高橋さん)
「ずばぬけたスター性は、韓流界の羽生結弦のよう」(韓流ライター)
と、業界人がこぞってベタ褒めする。15年、ドラマ「恋のスケッチ~応答せよ1988~」で演じた純粋培養の天才棋士役でブレーク。旅番組「花より青春〜アフリカ篇」で、スタッフに突然車に乗せられ空港に連行されているにもかかわらず、道中「僕のせいで窮屈になってすみません」とスタッフを気遣う“聖人”ぶりと、旅の全てのものや出来事に感謝し感動する天使のような人柄が世に知れ渡り、「ボゴム熱」がヒートアップした。
翌年、宮中ロマンス「雲が描いた月明り」で初主演。男装女子に恋するツンデレ世子(世継ぎ)をロマンチックに演じると、スターの地位を確立した。人生順風満帆に見える彼だが、実は、幼くして母親を亡くし、家族の借金に悩まされた過去もあるという苦労人だ。
「雲が描いた月明り」が本国で放送終了後間もなく、日本でもKNTVで放送されると、韓流ファンが注目。昨年11月に地上波のテレビ東京「韓流プレミア」枠でも放送されるとファンのすそ野がぐっと広がった。昨年末に千葉・幕張メッセで開催した日本ファンクラブの発足記念ファンミーティングには、なんと1万人弱のファンが駆けつけたという。
日本の韓流雑誌業界で「表紙にして売れる俳優がいない」と言われる昨今。パク・ボゴムは、そんな日本の韓流シーンの救世主になるかもしれない。(ライター・酒井美絵子)
※週刊朝日 2018年3月23日号