つまり、非モテの原因は頭髪にあるのではない。薄毛を隠そうとする心にあるのだろう。だから、前出の小峠さんいわく、スキンヘッドは“逃げのハゲ”。例えばトレンディエンジェルの斎藤司さんのように、スカスカの薄毛が“攻めのハゲ”。ありのままのハゲが一番かっこいいということなのだ。

 さらに、恋愛大国フランスでは、何と薄毛はモテ要素とさえ言われているというから驚きだ。フランス人ジャーナリストのカリーヌ・デュボアさんは言う。

「フランスでは、薄毛は男性ホルモンの証し。男らしさの象徴で、薄毛やハゲはむしろセクシーという声も多い。日本のように、ハゲを無理に隠している男性は、ほとんど見かけません」

 鏡を見てはため息をついているそこのあなた。“ハゲ隠し”から解き放たれると、人生が開けるかもしれない。(本誌・松岡かすみ)

週刊朝日 2017年12月8日号

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