絶滅危惧種の紫草使用の「ムラサキノ」(滋賀県)
絶滅危惧種の紫草使用の「ムラサキノ」(滋賀県)
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ご当地美容アイテム42選 その1(週刊朝日 2017年12月1日号より)
ご当地美容アイテム42選 その1(週刊朝日 2017年12月1日号より)
ご当地美容アイテム42選 その2(週刊朝日 2017年12月1日号より)
ご当地美容アイテム42選 その2(週刊朝日 2017年12月1日号より)
ご当地美容アイテム42 マップ(週刊朝日 2017年12月1日号より)
ご当地美容アイテム42 マップ(週刊朝日 2017年12月1日号より)

 地方には生産者の思いにあふれ、地域の素材を生かした美容アイテムが眠っている。だが悲しいかな、販路は今ひとつ。ならば紹介しましょう。化粧品のほか、体の中からきれいになるヨーグルトやお茶まで。お財布不要! 読んで楽しむ「美」を探す旅へと出かけましょう!

【リストはこちら】ご当地美容アイテム42選・一挙紹介!

 まずは北海道へ出かけてみよう。

 林業の町、北海道下川町。町のシンボルであるトドマツの樹木は「フィトンチッド」という芳香と殺菌性のある揮発物質を多く含んでいる。その資源を商品にすべく、町森林組合が2000年に事業化したのが「トドマツ精油」プロジェクトだ。12年には独立して「フプの森」を設立。トドマツの香りを「北海道モミ」と命名した。

 常勤スタッフは東京や大阪からの移住者ら3人。トドマツ伐採の声を聞けば、落ちた枝葉を拾いに行き、袋に入れて持ち帰る。拾った枝葉を水蒸気蒸留法で精油にする。看板商品の「北海道モミエッセンシャルオイル」は、自社工場で作る。工場といっても森林組合の敷地内の工房。商品のパッケージデザインも自前だ。

「あのさ、山買う?」

 とのスタッフの一言で、3年前には約1.5ヘクタールの山林を購入。「森の中に小屋を造って、ワークショップや森林案内もできる」(同社代表取締役・田邊真理恵さん)。昨年9月に開催された、地域の原材料を使った美容アイテムを表彰する「ジャパンメイド・ビューティアワード」では、同社が開発した「ナルーク」ブランドのボディーオイルが優秀賞を受賞。わずか3人で始めたビジネスは、海外からの引き合いも増えてきているのだという。

 そのアワードで今年の審査員賞を受賞した「ロサ・ルゴサ」も北海道産だ。浦幌町のバラ科の花「ハマナス」を使った化粧品で、「うらほろスタイル推進地域協議会」が商品化した。ビタミンCやポリフェノールが豊富なハマナスは抗酸化作用が高く、注目の素材だ。

「アビサル・ジャパン」が開発した、北海道北見市と帯広市で生産されたてんさい糖を使った化粧品も隠れた逸品。てんさい糖を一粒一粒植物オイルでコーティングしたスクラブ剤「シュクレ」はぬらした肌に塗布して洗い流すと、さらっとした仕上がりに。肌への刺激が少なく、顔だけでなく、ざらつきが気になるひじやかかと、デリケートゾーンや、頭皮にも利用できる。砂糖で肌をなめらかにする「シュガーセラピー」は海外でも流行している。今後は海外での販路拡大も期待される。

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