ほころびが出ているのは希望の党だけではない。5日には、小池氏を昨年の都知事選からいち早く支援してきた音喜多駿氏、上田令子氏の2都議が「都民ファーストの会」を離党した。
2人は会見で、党代表の人事などが数人の役員のみによって密室で決められていること、党に毎月納めている21万円の使途が所属議員に公開されないことなどを指摘。音喜多氏によると、SNSなどで発信した内容について、党幹部に呼び出されて叱責されるなど、自由にものが言えない雰囲気もあったという。
自らのまいた種が悪評につながり、出馬の道を塞がれてしまった小池氏。打開策はあるのか。
「選挙後に自民党と連立することまで視野に入れているのでは。石破茂氏や野田聖子氏と結託して安倍首相を退陣に追い込むことで、自民党を外から刷新するというシナリオです。現に、希望は石破氏、野田氏、岸田氏の選挙区には対抗馬を立てていません」(希望の党関係者)
追い詰められた勝負師に、「切り札」は残っているのだろうか。(本誌・小泉耕平、村上新太郎、亀井洋志)
※週刊朝日 2017年10月20日号