全国平均でみると、今や結婚する夫婦の10組に1組は再婚者同士。離婚の多い地域は、自然と再婚同士率も高くなる。
例外は東京で、離婚率が全国平均より高いのに、再婚同士率は全国最低だ。転勤などでほかの地域との出入りが激しく、再婚同士の組み合わせとなるのが珍しいのかもしれない。
対照的に高いのが、宮崎、北海道、和歌山など。離婚後も同じ地域にとどまる人が多いと考えられ、再婚者同士の組み合わせが多くなっている可能性がある。
結婚や離婚などの行動は、その地に住む人の意識の表れ。こんなデータもある。
内閣府が09年に実施した「男女共同参画社会に関する世論調査」によると、「結婚は個人の自由だからしなくてもよい」との考えに賛成する人は、関東が最も高く約74%。中国と東北が最も低く約62%だった。「結婚しても相手に満足できなければ離婚すればよい」との考えに賛成する人も、関東が約57%と最も高かった。
岩中さんは「結婚を巡る意識は大きく変わりつつありますが、平均初婚年齢や離婚率の高さなどは、地域の風土とも密接に関わっています」と話す。
あなたの地元は、どんな特徴があるのか。探ってみてはいかがだろうか。
※週刊朝日 2017年7月21日号より抜粋