「今回、小池写真集を出せたことは、私の病気克服にも大きな励みになります。私の自宅の倉庫には、写真が数万点あります。未だにフィルムのまま、ポケットに入れて酒を飲みに行き、現像もせずに眠っているものもあるんです」
今回はまだ1度も公表されていないプライベートショットを中心に、1000枚近い写真の中から、130枚を選んだ。
まず、表紙には小池氏の両親がエジプト・カイロで日本食レストラン「なにわ」を経営していた1995年頃、エジプトまで同行。ピラミッドや青い澄んだ空の前で撮影したものが使われた。
20年近く前、小池知事が手術のために入院した病院まで訪ねて行き、ベッドにすっぴんで寝ているものも収録された。赤坂や高輪の国会議員宿舎の台所で、家着姿で自炊や掃除をしているもの。乗馬やテニスを楽しむ姿。今回の写真集のために、今年の春に撮り下ろした、東京・練馬区の自宅で、愛犬「そうちゃん」とくつろいでいるものなど。
「ほとんど、アポなしで取材してましたから、それでも小池さんはいつも飾らず素顔のまま。自宅の倉庫から見つかっていない写真もまだあります(笑)。小池さんがカイロの『なにわ』で母親と食事している写真もどこかにあったんですが、残念ながら見つからなかったんです」(鴨志田カメラマン)
双葉社の渡辺氏によれば、 初版1万5000部が決定しているという。この数字はどのくらいのレベルなのか。
「最近は有名タレントの写真集でも、出版不況のため初版はせいぜい4~5千部くらいです。小池知事に対する外国人からの人気も高く、小池氏と“世界のTOKYO”の写真が入っていることもあり、予約が多数入りました。このため、急遽、初版部数を発売直前にも関わらず、5000部から3倍の1万5000部と上げました」(渡辺氏)
政治家の写真集の初版としては異例だという。(本誌・上田耕司)
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