東京都議選を目前に控え、今度は写真集だ。「小池百合子写真集 YURiKO KOiKE 1992-2017」が6月14日、双葉社から発売される。
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まるごと一冊の写真集が出るのは、被写体である小池知事(64)にとっても初めて。著者はフォトジャーナリストの鴨志田孝一氏だ。都議会選挙(6月23日告示、7月2日投開票)を控えてのこの時期になぜ? 地域政党『都民ファーストの会』のPRの一環なのだろうか。
「いいえ、全く違います。政治的な意図はございません」と、出版元の双葉社の担当、編集局の渡辺拓滋部長はこう話す。
「小池氏は4月、米誌『TIME』で『世界でもっとも影響力のある100人』に日本人としてたった1人選ばれました。世界の女性のリーダーと評されたことが大きいですね」
同写真集を撮影した鴨志田カメラマンは、25年前、細川護煕氏が党首となり結党した日本新党から、小池知事が参議院議員選挙に初出馬したときから撮りはじめたという。
「鴨志田さんがこれまで撮りためた、世界のリーダーと評される小池氏の全く知られていない等身大の素顔写真や、プライベートの生活ぶりのある写真に光を当てたいと思いました」(渡辺氏)
鴨志田カメラマンは6年前、「悪性リンパ腫」という血液のがんと診断された。
「昨年、再発し、抗がん剤治療をしていました。がんは完全には治らない。ストレスなどで再発するんです。現在、継続して治療中で来月にも、また手術のために1ヵ月ほど入院する予定です。この小池写真集が最後の作品になるのではないかとの思いで、私のカメラマンとしての集大成として全身全霊で制作を致しました」(鴨志田カメラマン)
彼の経歴はというと、米国の通信社や新潮社の写真週刊誌『FOCUS』(2001年廃刊)などでカメラマンをつとめ、政治家を中心に取材。小泉純一郎氏が首相になった2001年には、写真集『KoiZUMi』を出版し、バスローブ姿や、政治家として活躍する小泉進次郎・自民党衆議院議員とキャッチボールする親子写真が話題となった。実はそのときも、双葉社の渡辺氏とコンビを組んで出版した写真集だった。鴨志田カメラマンはこう話す。