夫:婚姻届を出したのは、プロポーズから1年後の1月1日でした。

妻:お仕事でお世話になった皆さんには、マスコミに発表する前日に、二人で手分けして電話してご報告しました。実は……って。

夫:僕はまず、青年座の大先輩、西田敏行さんに報告しました。大河ドラマでご一緒して、撮影終了後の打ち上げ旅行に連れていってくださったので、そこで。

妻:欽ちゃんには、ただ一言。「間に合った!」って言われました。何かにつけて遅い子だから心配してたみたい。デビューしてからテレビで知られるようになるのにも時間がかかったし。結婚も35歳で、このまましないんじゃないかと思ってたって。

――結婚して7年目に、第1子となる長女を出産。今は家族みんなで協力しあいながら、育児に仕事に奔走する日々だ。

妻:子どもが生まれて、生活はがらりと変わりましたね。何より、朝起きられるようになった!

夫:それまでは、起き抜けはぐずぐずしてたのにね。

妻:娘が目を覚まして、ニコッと笑おうもんなら、こっちもパワー全開! 「おっはよう!」って。

夫:お互いの仕事の都合を調整して、親族の力も借りながら、なんとか保育園にも預けずにここまで。

妻:彼の両親がすごく協力的で、本当に助かってます。おかげで、子どもはとても丈夫なんですよ。

夫:たくましく育ってるよね。犬にベロベロなめられても平気だし。子どもって、見ていて飽きないですよね。それだけで1日が過ぎちゃうぐらい。

妻:母親になってみて、自分の親はすごかったなって思います。よく高校2年の娘をたった一人、東京へ出したなと。同じことを娘がしたいって言っても、私、できないだろうな。

夫:自分の夢を押し付けるわけじゃないけど、世界に飛び出していってほしいと思いますね。仕事でも留学でも、何でもいいから。

妻:どうする? カウガールになりたい、って言いだしたら。

夫:うーん。それはちょっと……(笑)。

週刊朝日 2017年6月2日号より抜粋

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