ポーラ西国分寺ショップでオーナーを務める三星玲子さん。「化粧品販売は夢を売る仕事。だからこそ、いつも奇麗にしていたい」と話す。指先まで、お洒落に抜かりがない(撮影/工藤隆太郎)
ポーラ西国分寺ショップでオーナーを務める三星玲子さん。「化粧品販売は夢を売る仕事。だからこそ、いつも奇麗にしていたい」と話す。指先まで、お洒落に抜かりがない(撮影/工藤隆太郎)
この記事の写真をすべて見る

 今は若く元気でも老後は体がボロボロ…誰しもそんな事態にはなりたくないはずだ。世の中の現役バリバリな高齢者になるには――アンチエイジングの専門医に元気な老後を迎えるための食事法を聞いた。

「仕事することが最高に楽しくて、やめられないです」

 東京・西国分寺のポーラショップでオーナーを務める三星玲子さん。81歳でありながら、同ブランドでビューティーディレクターとして活躍する約5万人の中で、生涯売り上げトップクラスだ。会うとその活力に圧倒された。とにかく元気で笑顔が絶えない。現在も同世代を中心に約80人の顧客を抱え、活躍しているというのもうなずける。

「お客さんと話している時間がいちばん楽しい。好きという気持ちだけでここまで続けてきました。体の不調もないし、自分で選んだ仕事は最後までやりたい」

 三星さんの一日は、朝5時に起床し、自宅近くの公園で近隣の人々と行うラジオ体操から始まる。どんなに寒くても、毎日続けている。

 その後、朝食を食べ、掃除、洗濯などの家事を済ませる。食事は三食とも手作り。朝と昼はしっかり食べるが、夜は控えめにしている。駅まで10分ほど自転車をこぎ、店に着くのが朝9時半。夕方6時まで、みっちり仕事をこなす。

 店でじっとしていることは少なく、顧客の元を訪ねるなど、動いている時間が多い。帰宅すると夕飯の支度をし、入浴後には肌の手入れを欠かさない。

「美容でいちばん大切なのは、洗顔。いくら高価な基礎化粧品を揃えても、毛穴の汚れをしっかり落としてからでないと、肌は栄養分を吸収してくれません」

 夜は10時半には就寝し、翌日に備える。まさに“現役バリバリ”の生活ぶりだ。

「じっとしているより、動いているほうが楽しいんです。だから日曜日もほとんど休みません。お客さんに夢を与えたいから、いつもお洒落に奇麗にしていたい。明るく前向きでいるために暗い話やマイナス発言はしません」

次のページ