「体内の脂質バランスを整えることは、加齢臭対策にも有効。皮脂腺やアポクリン腺から発生するニオイ物質の大半は、脂質から作られます。良質な油をとることを基本に、肉や乳製品など動物性脂肪はとりすぎないようにしてください」
積極的にとりたい食材として日比野さんが特にすすめるのが、卵、ヨーグルト、トマト。卵黄に含まれる成分は目の老化を防ぐ働きがあると言われ、老眼や白内障予防に役立つ。紫外線やパソコン、スマホの液晶画面から発せられる青白い光=ブルーライトへの抵抗力を高める効果もあるという。
「卵をはじめ、良質なタンパク質を朝に食べると、睡眠の質を高めるのにも有効です。腸内で脂肪が細胞に送り込まれるのを抑え、エネルギーに変える働きのある“やせ菌”を増やすためにも、ヨーグルトは積極的に摂取して。電子レンジ(600W)で40秒程度温めると、有効成分の吸収率も高まります。若々しい肌を保つには、トマトに含まれる色素成分リコピンが効果的。悪玉コレステロールの酸化を抑え、血流を改善するほか、太りにくい体質作りにも役立ちます」
コンビニなどに多く置かれる、袋詰めされたパンやスナック類、即席めん類など多くの添加物の入った「超加工食品」を食べることに警鐘を鳴らす声も。元順天堂大学大学院医学研究科教授の白澤卓二さんは、「40代半ばからは特に、超加工食品に注意して」と指摘する。