羽生は毎年進化を続ける (c)朝日新聞社
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 かつての輝きはすっかり失ってしまった。2014年12月に3年12億円という破格の契約で日本球界に復帰した“平成の怪物”松坂大輔。右肩の手術などを経て、1軍での登板を果たしたのは10月だった。シーズン最終戦での登板で、結果は1回を投げ5失点の大炎上。

「今のスタイルを貫こうとするならば復活は相当難しい。それに体質もあるでしょうが、まだまだ太り気味に見えます」

 そう語るのはスポーツジャーナリストの大冨真一郎氏だ。米大リーグも取材してきた大冨氏は続ける。

「日本では必要以上に松坂を大きく扱いすぎています。かつての姿から、周囲が求める理想が高すぎて、現実の松坂に重圧をかけているとも言えますね」

 大冨氏によれば、投手は30歳手前がピークで、山本昌や三浦大輔のように40歳を過ぎても現役を続けられるのはほんの一握り。

「速球派では難しい。軟投派へのスタイル転向しかないと思います」(大冨氏)

 12月のフィギュアスケート・グランプリファイナルで、前人未到の4連覇を果たしたのは羽生結弦。試合後の会見で「夢は4回転半を跳ぶこと」と公言した。

「それより美しくきれいな演技を見せてほしい」

 そう語るのは元フィギュアスケート日本代表の渡部絵美氏。昨季のグランプリファイナルで世界最高得点をたたき出した羽生だが、今年は物足りないという。

「本調子でなくとも結果を残すのは素晴らしいのですが、ショートプログラム(SP)とフリーをミスなく完璧に滑りきったことがほとんどないんです」

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