妻:徹くんのおかげで私も「やめても大丈夫かな」って思えた。そこは結婚しててよかったと思います。1年くらいは有閑マダムをさせてもらいました(笑)。
夫:でも、絵を描いたり、いろいろしてたよね。
――家に打ち合わせにくる夫の仕事仲間に、妻が食事を作ることも度々あった。
妻:キッチンがオープンだったから、お茶をいれる流れで「ごはん食べてく?」ってなって。
夫:サササッと作って大皿に「どーん!」って感じで出すと、みんな「もうできちゃったの? おいしい!」ってびっくりして。
妻:そんなことがきっかけで、「『流行通信』でコラムをやらないか」って話がきたんです。それから、ごはん関連のイラストと文章の仕事が始まって、今に至ります。
夫:たまたまだけど、そうやって仕事になることもある。でもこういうとき、男の人って意外とコネクションがないんだよね。女の人のコネクションのほうが知り合う人の幅がずっと広くなる。このことは夫婦の関係のなかで、すごく生きてきた気がします。
※週刊朝日 2016年10月21日号より抜粋
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