■三品(さんぴん)食堂(早稲田大学)/体育会の猛者ご用達。王道の「ワセメシ」


51年前の創業時、牛めし、カレー、カツライスの3品のみを出したことが店名の由来。その後、学生のたっての願いで牛めし+カツライスの「カツ牛」、全部のせの「カツミックス」など組み合わせメニューも誕生し、野球部やラグビー部、応援団の屈強な胃袋も満たしてきた。特大の「赤カツ玉ミックス」(1200円)は総重量約1.2キロ! 「学生時代はカネがなくて食えない、今は体のために食えないなんて卒業生もいるよ(笑)」と2代目店主の北上昌夫さん。
・東京都新宿区西早稲田1‐4‐25

■喫茶ルオー(東京大学)/激動の昭和の東大を見守ってきた生き証人
1952年、赤門近くに画廊喫茶として誕生。学生だけでなく芸術家や劇団員、文学関係者のたまり場に。「東大紛争のころは右翼も左翼もやって来て、議論を戦わせていました」と当時から働く店主の山下淳一さん。80年に正門前に移転。名物は創業時から変わらぬレシピの「セイロン風カレーライス」(980円)。
・東京都文京区本郷6‐1‐14

■マダムシルク(立教大学)/昼はカフェ、夜はバー。芸術系も体育会系も集う
1969年、キャンパス近くに開店。10年前に池袋駅近くに移ったが、「さっちゃん」ことママの眞田幸子さんが変わらずカウンターに立ち続け、焼きうどん(600円、18時からは700円)などに腕をふるう。看板や、かつて配られていたマッチ箱には、画家のスズキコージさんがママをイメージして描いた絵が使われている。
・東京都豊島区池袋2‐2‐4 手塚ビルB1F

週刊朝日  2016年4月15日号